宇宙開発用部品
当社はJAXA認定部品や、同等の信頼性設計を持つ部品をご提供できます
宇宙用装置の電子機器に搭載された実績を持っています
宇宙用部品に求められること
宇宙環境では以下のような過酷な条件に対応する必要があります。
- 真空環境にさらされること。低圧環境で構成成分が揮発しない材料が必要(アウトガス対応)
- 重力がほとんど存在しない微小重力状態であること
- 放射線・電子線・原子状酸素に長期間さらされること(耐放射線)
- 低温から高温までの大きな温度変化に耐えなければいけないこと(広温度範囲)
- 打上げ時に強い振動・衝撃・大きな力(重力加速度)を受けること(耐衝撃)
- 打上げ後の保守・交換ができないこと(長期信頼性、ウィスカ対応)
そのため宇宙機器に搭載する電子部品には高い品質と信頼性が不可欠となりますが、その中でもウィスカ、放射線、アウトガスや広い温度範囲の対応が強く求められています。
当社宇宙用部品はこれら全てに対応しています。
「品質」は製品やサービスの特性を示し、
「信頼性」はそれらが期待通りに機能する能力を指します。
品質とは
定義:品質は、製品やサービスが持つ特性や性能
品質は顧客の要求に合致するか?になります。高品質な製品は顧客の期待を上回る特徴を持つことが求められます。
信頼性とは
定義:信頼性は、製品やサービスが一定の条件下で期待通りに機能する能力。故障しないで長期間にわたって安定したパフォーマンスが提供できるものが信頼性の高い製品です。
信頼性は「再現性」や「安定性」とも関連し、特に安全が重視される分野(宇宙分野、医療機器、航空機)では、信頼特に重要視されます。
真田KOAの宇宙用部品ラインナップ
真田KOAは国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が制定した信頼性及び品質保証体制で認定を取得したJAXA認定部品を供給しています。また、認定取得をしていなくても、上記と同等の材料系・製造体制で管理しているカスタム部品も供給することができます。
当社は長きにわたって多くの宇宙機器にこれらの部品を供給し、日本の宇宙開発に貢献しています。
JAXA認定部品
JAXA認定部品はJAXAプロジェクトにおいて標準的に使用可能とされている部品です。そのため、認定取得済の部品を使用すれば、各システムメーカーが個別に評価を実施する必要が無いため開発を効率的に進めることができます。また、JAXA-QTS-2050/J401Aで規定されるチップ形固定金属皮膜抵抗器はESA(欧州宇宙機関)のプロジェクトにおいても標準使用が認められていますし金属皮膜形ですので高抵抗値精度です。

宇宙開発用信頼性保証
チップ形固定金属皮膜抵抗器
JAXA-QTS-2050/J401A
JAXA2050/J401-1005、1608、2012、3216、3225
- 面実装の金属皮膜抵抗器
- 高精度(±0.1%~)
- 低抵抗温度特性(±5×10-6/K~)

宇宙開発用信頼性保証
電力形固定巻線抵抗器
JAXA-QTS-2050/G404
JAXA RWS80、81、89、83
- 突入電流防止用抵抗器や電源回路の用途で使用可能
- 高電力(最大5W)
- 高耐熱(最大275℃)
カスタム製品
JAXA認定取得に求められる信頼性設計と同等のプロセスを採用しています。
カスタム化製品の依頼がありましたらお問い合わせください。
出荷品質
スクリーニング検査
初期故障品の排除のために全数スクリーニングを実施しています。
部品の構造や性能に応じて、以下のスクリーニング技術で対応いたします。
| 熱影響検査 | 電気的検査 | 構造検査 |
|---|---|---|
| ・温度サイクル ・高温放置 | ・パルス印加 ・過負荷 ・電圧エージング ・第三高調波 | ・拡大鏡観察 ・X線観察 |
ロット保証及び定期試験による製造プロセスの安定性確認
抜取り検査を行い、ロットの健全性を確認いたします。
長期信頼性
ウィスカ防止に実績のある有鉛はんだめっきを使用
宇宙環境では急激な温度変化により、錫めっきや鉛フリーはんだめっきを使用するとウィスカ(微細な針状の金属結晶)が成長しやすく、短絡や導通不良の原因となります。
JAXA認定取得品はウィスカ抑制に優れた有鉛はんだめっきを採用し、JAXAが要求する鉛含有量3%以上に対応しています。

「On-orbit validation to mitigate tin whisker growth」より
アウトガスの試験規格(ASTM E595)をクリアした材料を使用
宇宙空間では真空に近い環境により、材料からアウトガス(揮発成分)が放出され、飛散した成分が電気接点部や光学機器やセンサに付着することで性能を低下させる恐れがあります。
ASTM E595はアウトガス特性を評価する国際的な試験規格で、NASAやJAXAでも採用されており、当社宇宙用部品ではこの規格をクリアした材料を使用しています。
供給実績
当社がJAXA認定部品の供給を始めた1970年代はリード線の付いたアキシャルモールド形が主流でしたが、今ではリード付から面実装形になってきており、初期のアキシャルモールド形は既に生産を中止しています。時代で生産する製品の形は変化していますが、当社は初めてJAXA認定を取得して宇宙用JAXA認定部品の供給を始めてから50年以上継続して宇宙用抵抗器を製造して日本の宇宙開発に貢献してきた実績を持っています。
その実績が評価され、国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)より感謝状を頂くことができました。
これからも真田KOAは宇宙用の抵抗器を供給し続けていきます。
採用実績
ロケットをはじめとして人工衛星、はやぶさ、はやぶさ2などの宇宙開発プロジェクトなど当社の部品は様々な宇宙機器に採用された実績を持っています。
また、これらの宇宙開発で培った長期信頼性の技術は、宇宙空間と同様に長期にわたり信頼性の必要な光海底ケーブル中継器にも活用されています。
これからの宇宙用部品
真田KOAの製品はJAXA認定部品やそれに準じたプロジェクト認定カスタム抵抗器ですが、近年の宇宙の民間化により信頼性は高いが高価になりがちなJAXA認定部品では無く自動車用グレードの電子部品を使っていこうという動きが出てきています。
真田KOAのグループ会社であるKOA株式会社ではAEC-Q200試験を実施した様々な種類の抵抗器(厚膜グレーズタイプ、金属皮膜タイプ、電流検出用金属板タイプなど)を車載メーカーに提供しています。これからの宇宙用部品はこのようなAEC-Q200試験準拠の自動車グレードが求められると考えています。
KOA/真田KOAではお客様の使用環境やミッションの期間に応じてJAXA認定部品、自動車グレードから選択していただけますのでお問い合わせください。